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腎臓病の方向け~栄養補助食品の選び方

2023/12/08

腎臓病の方向け~栄養補助食品の選び方

栄研でございます😇

今回は、いつも見ていただいている方ならご存知の加藤様より、腎臓病の方に向けたお話をいただきましたので、こちらで紹介させていただきます📝

 

加藤知子(かとう ともこ)

管理栄養士・看護師・病態栄養認定管理栄養士

一般社団法人食サポートオフィス代表理事

 

では加藤様、今回も宜しくお願い致します。

 

はい。宜しくお願い致します。

今回は腎臓病の方に向けて、栄養補助食品の選び方についてお話させていただきます。

腎臓の働きには、尿をつくり体に余計な水分や老廃物を体外に出す・血圧を調整する・造血ホルモンをつくる・骨の代謝を調整する・電解質の調整をするなどがあります。

加齢に伴って腎臓の機能が低下するため、高齢者では「腎機能障害」になっている場合もあります

なかでも食事で関わってくるのが「たんぱく質」です。腎臓の機能が低下している状態で、たんぱく質を摂りすぎると、腎臓に負担がかかり、悪化することがあります。腎機能に見合ったたんぱく質量を食事から摂り、腎臓に負担をかけないことが重要です。近年では、筋力低下予防や低栄養予防、サルコペニア予防とうたって高たんぱく質の食品・商品が多く流通している為、誤ってたんぱく質を過剰摂取しないように注意が必要です。ご自身の腎機能に合わせた選択が重要です。

腎臓病の方や、腎機能障害がある方には、たんぱく質・カリウム・リン・食塩に配慮した「腎不全用」「低たんぱく質」向けの栄養補助食品を選択すると良いでしょう。

 

【参考商品】

 

腎臓病がある、あるいは腎機能障害がある方が低栄養状態になったり、体重減少を起こしている場合、食事ではどのようなことに気をつけたら良いでしょうか。

腎機能障害のある方向けに作られた栄養補助食品があるので、そちらを選択するのも一つの手段です。

腎臓病の方用、腎機能障害の方用ですと、エネルギーが豊富(たんぱく質以外の脂質・糖質が主体)、たんぱく質が少ない(低たんぱく質)、カリウムが少ない、リンが少ない、ナトリウム・食塩が少ないといった特徴があります。特に、たんぱく質以外のエネルギーを十分に摂る必要があります。

栄養補助食品を選択するときは、利用の目的や腎臓の機能に合わせて選択しましょう。

 

【参考商品】

 

腎臓病、または腎機能障害のある患者さんで、経鼻胃管や、胃瘻(いろう)から経腸栄養剤を利用して栄養補給している方では、栄養剤の種類によっては腎臓に負担がかかってしまうこともあります。

特に、長期間の高たんぱく質の栄養剤を使用し続けた場合、腎機能が悪化する可能性もあり、腎機能に合わせて低たんぱく質の栄養剤を使用します。また、カリウムにも要注意です。カリウムは、食品ですと野菜や果物に多く含まれていますが、肉、魚、乳製品などのたんぱく質源となる食品にも含まれてます。栄養剤にも含まれているのですが、腎機能障害があると、体に余分なカリウムを排出できず、体内にたまり高カリウム血症を起こす危険があります。

カリウム含有量に注意して、栄養剤も上手に選択しましょう。

 

【参考商品】

 

腎臓病、または腎機能障害のある患者さんで、経鼻胃管や胃瘻(いろう)から経腸栄養剤を利用して栄養補給している方では、腎不全が進行しないように栄養剤の選択にも配慮が必要です。腎機能に合わせて【腎不全用】【腎機能障害のある方用】などを参考に選択しましょう。

1日にどれくらいのエネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・水分量にするか、また腎臓の機能に合わせてどれくらいのカリウム・リン・食塩量を制限するか、主治医が決定し、医師・管理栄養士がプランを検討します。栄養剤には多くの種類がありますが、腎不全用や一般に使用される栄養剤を組み合わせて使用したり、栄養剤の量を調整しながら投与することもあります。

栄養剤を投与するのが医療施設の職員なのか、家族か、または訪問看護師なのか・・・というところでも、栄養剤の選択は変わってきます。状況をみながら栄養剤を選択していきましょう。

 

【参考商品】

 

 

 

加藤様、またまた貴重なお話を有難うございました。

いかがでしたでしょうか❓

普段あまり意識することのない【腎臓】

今回のお話で、改めてその働きを認識する事ができたのではないでしょうか🙂

それにしても加齢に伴って腎臓も機能が低下するとは驚きです😱⚠️

高齢の方はたんぱく質摂取が推奨されている昨今、今後は腎機能の低下にも注意し、自身で適切な量の栄養摂取を心がけていただければと思います。

・・・とはいえ、自分ではどうすればよいかわからない方や不安な方は、かかりつけのお医者様や看護師・栄養士の方などに相談してみて下さい。

現在お召し上がりいただいている栄養補助食品などを変える際も、お医者様などにご相談いただいた上で変更いただきますようお願い致します😌

 

今回のお話も是非参考にして下さいね🎶